2011年8月8日月曜日

真夏のエルビス











































Flickr(408,409)アップしました。

今日はこの曲たち。





Kirsty MacColl - There's A Guy Works Down The Chip Shop Swears He's Elvis
Kirsty MacColl - Days

世の中には、たくさんの素晴らしいラブソングが
あって、ときには自分の気持ちを代弁するものだったり、
上質な短編小説のような詩的なものであったり、
リアルすぎて、思わず苦笑いしてしまうものだったり、
魂の叫びのような、胸がズキンとしてしまうものだったり
いろいろあったりしますが、
個人的に、こんなにかわいらしいラブソングはそうはないと思います。

"チップスショップで働いてる男の人は、自分がエルビスだって誓うって言いはるの。
まるで、あなたがわたしに言うみたいに。
彼が嘘つきだっていうのはわかるんだけど、あなたについてはよくわからないの。”

という、ダメ男に恋してしまった、女の子の想いを
歌っている、まあ、珍しくもない歌ではあるのだけど、
"Chip Shop", (フィッシュ&チップス屋さん)
"Elvis"(生存説)っていうキーワードと
Kirsty MacCollの歌声と、明るく、それでいて少し乾いた曲調が
なんというか、情景がくっきりと浮かんできて、
思わず、にやにやしてしまいます。
カースティの勝気で男勝りっぽい
立ち振る舞いもまた歌詞の中の女の子
っぽいよなーなどと思わせていい感じです。

実際、彼女はかなり勝気だったらしくて、
The SmithsのJohnny Marrがあるインタビューで
語っていたのですが、
The Rolling StonesのKeith Richardsと
スタジオに入っていたとき、
キースに向かって、彼女が
"キーを変えて!、違う、違う、そうじゃない、
もうちょっと下げて。そうじゃない、その前のやつ!”
みたいな指示をだしていて、
それで、ジョニー・マーがキースをみたところ
犬が怒られたみたいにしょんぼりしていたそうです。
ロックンロール50年の歴史の中でも、
キース・リチャーズにそんな指示を出した女性は
彼女だけではないでしょうか?

それでも、彼女の前には才能のある人々が集まってくるようで
前述した、Keith Richards, Johhny Marrの他にも、
Morrissey, U2, Talking Heads, The Pogues, Billy Bragg,
Evan Dando(Lemon Heads) ,Robert Plant, David Gilmour,
にHappy Mondaysなどなどと一緒にレコーディングをしたり
交流があったりしていて、
大袈裟ではなくて
80年代の表の歌姫がMadonnaだったとしたら
裏の歌姫は彼女しかいないでしょう、といってもよいのではないでしょうか。
まあ、旦那さんがプロデューサーの
Steve Lillywhiteということもあるのでしょうが。
旦那さんがプロデューサーで、周りに強者ミュージシャンが集まってくるという
この感じは、日本でいえばユーミンみたいな感じかしらん。

ではでは、また。

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