2010年12月17日金曜日

かなしいときー

























flicker(142)アップしました。

先日、某大型古本屋さんで
古小説、古漫画、古雑誌などを物色していると
いつもここからの”かなしいとき”の本がありました。
悲しいことに、それは珍しいことではなくて、
わりとどこの店舗でも見かけることだと思いますが、
なんとなく、手にとってみてパラパラやってみると
なかなか面白くて、いいもんだなーと思っておりました。
その中のネタのひとつでこんなのがありました。
(はっきり覚えていないので、微妙に違うかも。)

かなしいときー(かなしいときー)
”友達に貸したCDがすぐ返ってきたとき” (友達に貸したCDがすぐ返ってきたとき)

そのネタ自体は、あーわかるわかるってな感じで、そんなぐっとくるものでもなかったのですが、
そこに描かれてあったイラストがなんとThe Smithsのイラストだったのです!
もう、ずくっとくる感じです。

The Smithsといえば

There's a club, if you'd like to go
You could meet someone who really loves you
So you go, and you stand on your own
And you leave on your own
And you go home
And you cry
And you want to die

クラブがあるよ、もし君が行きたければ。
君のこと愛してくれる誰かに会えるかもしれない。
だから、君は行く、そして、一人で立っているだけだ。
一人で去るだけ。
そして、君は家に帰る。
そして、君は泣く。
そして、君は死にたくなるんだ。

(How Soon Is Now?より)

こんな、リアルかなしいときを歌っている人たち使うのは反則だー
と思いつつ(他のネタでSparksのイラストとかもあったので、いつもここからの人は
ここらへんの音楽が好きなのかも。)
思わず、ぐっときてしまいました。
(The Smithsの他の歌でThat Joke Isn't Funny Anymoreってのもありましたなー。)

余談ですが、数年前にイギリスのどこかのFMだったか雑誌で
好きな歌詞ランキングがあったとき、この曲がなんと2位!で
イギリス人というのは暗いものだなー、けど正直さと自虐性を常にもちあわせているものなのかなーなどと、ほとんど感動したことを覚えています。
ジョンレノンのイマジンでも、ビートルズのヘイ・ジュードでも、ボブマーリーでも
ボブディランでもなくて、この曲が2位という事実は
(ちなみに1位はたしか、U2のONEという曲で、この曲も失恋の痛みを歌った、明るいとはいえない曲。)
少なくても一度は、多くの人たちはこういう経験をしているのかなー
などとまた、ぐっときてしまいます。

そんなわけでThe Smithsについて語り始めたら
終わらなさそうなので、今日はこのへんで、この曲。



The Smiths "How Soon Is Now?"

ただこの曲をはじめとして、ときにうんざりするようなネガティブな歌詞や
思わず、にやりとせざる得ないブラックユーモアや皮肉が彼らの魅力と言われがちだけど、
そんな中で、この曲で歌われるような

I am Human and I need to be loved
Just like everybody else does

ぼくは人間で、他の人と同じように
愛される必要があるんだ。

という、ぞくっとするほどの正直な告白こそが
彼らの魅力なのかもしれません。
ただ、youtubeのコメント欄で自分の葬式でぜひ流してほしいっていう
人がいたけど、それはちょっと嫌だなー。

ではでは、また。

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