2011年5月24日火曜日

こっちはこうさ、どうにもならんよ。












































Flickr(300,301)アップしました。
写真のほう、9000枚突破しました。

今日はこの曲たち。





Squeeze - Up The Junction
Lily Allen - Up The Junction

前回、書いたBlondieのDebbie Harryと一緒に
”Heart Of Glass"を一緒に歌っていたLily Allenが
これまた、かわいいカバーをしていました。

原曲はSqueeze.
冒頭で、SqueezeのTシャツを着ている
ピアノを弾いているのが
このブログでもたびたび紹介している、
Later With Jools HollandのホストのJools Hollandです。
といっても、メインソングライターは
Glenn TilbrookとChris Diffordの二人で
”80年代のレノン&マッカトニー”などと
いわれたりすることもあったりして、
実際、良い曲がたくさん。

この曲も面白くて、
何がすごいって、全部韻が踏んである。
そんでもって、一回転調はしているものの
基本、Aメロでせめて行く感じ。
Hip Hop Meets Beatlesといった感じの
人懐っこいメロディもよいです。

そして、ただ韻を踏んでいるだけでなくて、
ある男女の出会い、同棲、妊娠、出産、別居までを
語り尽くしていくというかなりの力技。

タイトルも"Up The Junction"
”Clapham Junction駅で”という意味と
”にっちもさっちもいきません。”
というダブルミーニングになっていて素敵。

そんなわけで、めんどくさいけど、
とてもよいので、ひさびさに訳を。
訳も韻を踏むといったことができれば
かっこいいけど、そんな能力はないので
あしからず。

いかにもイギリスって感じの歌詞と
世界中の労働階級者に対する普遍的なテーマというか
(Bruce SpringsteenやRCサクセションの歌とかにもありそう。)
個人的にも、ロンドンにいるときに
地下にある、カビくさい部屋で暮らしていた時の
ことを思い出したりして。

Up The Junction

I never thought it would happen
With me and the girl from Clapham
Out on the windy common
That night I ain't forgotten
When she dealt out the rations
With some or other passions
I said you are a lady
Perhaps she said I maybe

こんなふうになるなんて思わなかった
ぼくとクラッパムの彼女
風の強い日、クラッパムコモンで
あの夜は決して忘れない
彼女は配給の食べ物を分けてくれた
高鳴る思いと情熱と
きみはLadyだね、とぼくはいった。
たぶんね、と彼女はいった。

We moved into a basement
With thoughts of our engagement
We stayed in by the telly
Although the room was smelly
We spent our time just kissing
The Railway Arms we're missing
But loving got us hooked up
And all our time it took up

ぼくたちは、地下にある部屋に引越して
婚約しようなんて話をしつつ
テレビのそばで一緒にすごして
ちょっと、カビくさい部屋だったけど
キスばっかりして、
レイルウェイ・アームズ(パブ、実在します。)にいく余裕はなかったけど
愛で結ばれていて、
そんな風に暮らしていたんだ。

I got a job with Stanley
He said I'd come in handy
And started me on Monday
So I had a bath on Sunday
I worked eleven hours
And bought the girl some flowers
She said she'd seen a doctor
And nothing now could stop her.

スタンリーの所で働くことになった
ちょうど人手が足りなかったみたいだ
月曜から来るようにといわれて
そんで、日曜には風呂に入って
一日11時間も働いて
彼女に花を買ってあげたりもした
お医者さんに見てもらってきたの、と彼女はいった
もう彼女は、子どもを生むことを心に決めていたんだ

I worked all through the winter
The weather brought some bitter
I put away a tenner
Each week to make her better
And when the time was ready
We had to sell the telly
Late evenings by the fire
The little kicks inside her

冬のあいだずっと働いた
うんざりするような天気で
それでも、毎週10ポンドずつ貯金した
彼女のためによかろうと思ってね
いよいよ生まれそうになって
テレビも売り払わきゃいけなかった
夜おそくストーブのそばで
赤ちゃんがおなかをけっていた

This morning at four fifty
I took her rather nifty
Down to an incubator
Where thirty minutes later
She gave birth to a daughter
Within a year a walker
She looked just like her mother
If there could be another

4時50分の朝
ぼくはうろたえてしまったけれど
産婦人科まで彼女を連れていった
それから30分が立ち
女の子が生まれた
1年経たずに歩くようになった
彼女は母親にそっくりなんだ
そんなことってあるんだな

And now she's two years older
Her mother's with a soldier
She left me when my drinking
Became a proper stinging
The devil came and took me
From bar to street to bookie
No more nights by the telly
No more nights nappies smelly

そして彼女も2歳になった
母親はどっかの兵隊のやつと暮らしてる
酒浸りのぼくを残して、彼女は去り
それはぐさりと針のようにぼくを刺す
悪魔がやってきて、
酒場とノミ屋の通りまで、ぼくを連れて行く
テレビを見てすごす、あのしあわせな夜はもうなくて
もうおむつの臭いがする夜もない

Alone here in the kitchen
I feel there's something missing
I beg for some forgiveness
Thought begging's not my business
And she won't write a letter
Although I always tell her
And so it's my assumption
I'm really up the junction

キッチンでひとりぼっち
何かをなくしてしまったのかな、なんて思う
彼女にあやまってみようとも思うけど
許しを請うことなんて、どうにもできない
彼女は手紙を書いて来ない
いつも書いてくれって言ってるんだけど
たぶんこういうことなのかな
ぼくは乗り換え駅でにっちもさっちもいかなくなっているのさ

ではでは、また。

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