2011年3月4日金曜日

トムとニーヤン



























Flickr(192, 193)アップしました。

この間、Tom Waitsの若いときのインタビューを読む機会があって、
それが、予想通りとても面白かった。
彼が登場したときは、遅れてきたビートニクスという感じで紹介されることが
多かったようで、(まあ、いまでもそうだったりしますが。)
あるいは、当時のアメリカのいわゆる一般的な人々の
の心象風景を映し出すのがBruce Springsteenならば、
裏の人々はTom Waits、みたいな、感じがあったようです。
まあ、そこらへんは、突っ込んで話すと長くなるので、置いておくとして、
そのインタビューでNeil Youngのことを、
けちょんけちょんにいっていたのが興味深かった。
自分は両方大好きなのだけど(でも、どちらかといえばTom Waitsかな)
あんな、ガキみたいなこと、わめいてて全くしょうがないぜ。
みたいな感じでけっこう辛辣に語っていました。
当時から、例えば40年ぶりに、愛している女性に電話をかける(Martha)
ような歌を歌っていたりしていた
(歌詞の中に、電話代の心配ならいらないからなどと言わせてしまうのがすごい。)
彼にとって、いまにも泣きそうな声で、愛だけが君のハートを壊すんだ。
などと歌っていたNeil Youngはたしかにガキっぽかったのかもしれません。
ご両人とも、未だ現役で、しかも素晴らしい作品を作り続けていますが、
Neil Youngは年齢をとるごとに、円熟味が出てきた、どころが
いまだに、おそらくTom Waitsにしてみればガキのような作品を作りだしています。
そして、これは本当にすごいことだと思います。
John Lennonのカバー曲で、躊躇せず(したのかもしれませんが)
Imagineのカバーなどやってしまう(普通は、あの曲は怖くてできないでしょう。)
Neil Youngというのは、いわゆる天然というか、
本当に表現したいことを素直に表現するということを
ひたすら50年近くやってきたのかもしれません。
反対に、ひたすら自由に表現しているように見えるTom Waitsというのは
ある程度、自分の(他人が作り出した)ペルソナに寄り添いつつ、計算し、
それを利用しつつ、自分のやりたいことをやっていくという、
ある意味職人的なスタンスなのかもしれません。
できれば、ご両人の詩を比べてみても楽しいかもしれませんが、
Neil Youngの歌詞の最初のヴァースだけでも。

Neil Young
Only Love Can Break Your Heart

When you were young and on your own
How did it feel to be alone?
I was always thinking of games that i was playing.
Trying to make the best of my time.

But only love can break your heart
Try to be sure right from the start
Yes only love can break your heart
What if your world should fall apart?


まだ若くて、なんとか生きていた頃
一人ぼっちでいるってことをどう感じた?
ぼくはいつも日々の生活に追われ
どうやったらうまくいくか考えていた。

けど、愛だけが君の心を引き裂くことができるものなんだ。
はじめからそう思っていればよかったのか。
そうなんだ、愛だけが君の心を壊すんだ。
たとえ、この世界が崩れ落ちても。






Neil Young - Only Love Can Break Your Heart
Tom Waits - Tom Traubert's Blues

ではでは、また。

1 件のコメント:

  1. なんだかしょーへい君のBlog、頭がいいかんじよね。
    うちもみならおー
    うちもTom Waits+Neil Youngのお二人とも大好きです。
    何年か前、Neil youngのコンサートにいったんだよ。
    毎年CaliforniaのMountain ViewてとこでBridge school(だったとおもう)ていうライブをやるんだ。 Neilのお友達と。
    それもあってうちの中でNeil youngの曲をきくとなんだかアメリカ生活を思い出すんだよね。
    Tom Waitsはいわゆる一般的にっかっこいいとされてる曲?よりも、Closing timeとか最初の頃のが好き。

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